ハウス栽培と露地栽培の違いって?
「いちごの特徴の違いで言うと、露地栽培用のいちごは、“休眠”といって、自然に眠っている時間が長いんです。深く休眠していて、目覚めるのが遅い。その点、ハウス栽培用のいちごは、休眠が浅いので、それほど低温に当たらなくても目覚めて動き出すんです。露地用のものは、低温にじっくりあたることで休眠から目覚め、太陽の光を浴びて動き出します。太陽の光がさんさんと降り注ぐ中で生育していく分、味が凝縮される感じはありますね。自然条件に左右されるので、収穫量や品質が天候に左右される部分はありますが、いちごの旬である5月に食べられるのは、自然の恵みをいただくという意味で、いちごの自然な姿を楽しめる魅力もあります」(沼尻さん)。


