これまでに、1,000人以上の相談者がいる中で就農できた事例は本当にわずかで、東京での新規参入は厳しいものです。
理由としては、制度的な課題も多いと感じています。東京の畑はその存在自体が大変貴重なため新規就農を希望する市区町村で畑が見つかることがとても少なく、また、貸してもらえる畑の条件が希望者のニーズに合わないこともあります。希望者と畑をマッチングさせることや農業委員会、自治体、地権者などとの調整を行うことは簡単なことではありません。
また、東京NEO-FARMERS!の中には、露地野菜を育てる新規就農者のほか、ハウスを建てたりヤギを飼ったりと様々な希望者がいて、ニーズは多岐にわたります。加えて新規就農者なので経験はまだまだ浅い状態。
その中で、松澤さんは地権者はじめ各ステークホルダーに新規就農者の思いや考え方などを粘り強く話し理解を得て、調整し、新規就農を実現させていきます。それは針に糸を通す…いやその針が三重にも四重にも重なっている状況で糸を通しているような難しさだと感じます。
松澤さんはそういった難しいことをこなしながら、新規就農が実現した後も、歓迎会や定例会などの機会を捉えては新規就農者のその後の状況を把握、困っていることがあればサポートをしています。新規就農者が増えれば増えるほど、その後のサポートが大変になってきますが、松澤さんはここでも親代わりのような親身さで対応してくれます。
松澤さんに仕事のことのみならずプライベートなことまで相談しているファーマーズもたくさんいるほどで、心からとても頼りにしていることが伝わってきます。
松澤さんのお人柄や熱意が東京NEO-FARMERS!の基礎を作っているといっても過言ではないと思っています。
希望される方は、ぜひ定例会にお越しください。とても温かく良い意味で緩い松澤さんとファーマーズの家族のような雰囲気に触れていただけるかと思います。私も定例会の雰囲気が大好きで毎回参加しています。