地元東京の豊かな森林資源を活用して
経済効率から考えれば鉄骨造、木造にしても安価な輸入材を使用するのが企業としての常識なのかもしれません。しかし選ばれたのは地元の多摩産材。使用された木材は丸太換算にして約470本分。「育て、使い、植える」という森林資源の循環に寄与し、鉄筋造に比べて、建設段階での二酸化炭素放出量を約100t削減することもできました。多摩産材の使用については、東京都森林・林業再生基盤づくり交付金事業の採択を受けたことも背中を押してくれたそうです。リニューアル工事は地域の人々との共同作業。着手してからも地元の人々と話し合い、さまざまな意見に耳を傾け、あきる野市の森林への見学ツアーや植林体験など、数々のイベントを開催することで、多摩産材への理解を深めてもらいました。