大島のブバルディア栽培

ブバルディア。聞きなれない方も多いかと思いますが、元はメキシコ~中南米地域原産で、数種の植物を交配して作りだされた人工の植物です。属名のブバルディアは、ルイ13世の侍医でフランス王室庭園長でもあったシャルル・ブバールに名前の由来があるとされています。ブバリアとも呼ばれ、和の生け花にもフラワーアレンジメントにも重宝されています。和名は管丁子(カンチョウジ)。
そのブバルディアが、大島で栽培が始まったのは、昭和28(1953)年頃。以来、東京の市場では最大のシェアを誇るほど、島内で栽培が盛んになりました。
本来は秋に咲く花ですが、暖かい大島では、通年栽培の技術が発達し、その技術は島外へも広まっているとのことです。品種改良も進み、赤やピンク、白など様々な色のブバルディアが流通しています。

夫婦で二人三脚

大島町の冨樫さんは、ご夫婦で奥様のご両親から引き継いだ農園を営んでいます。「家内のおじいさんが山形から移住して来て農家を始めたんです。私は大田区から14年前にこっちへ行きました」取材に応じてくれた冨樫たかよしさんは、もともと大田区の出身、奥様と結婚なされてから、全く畑違いの仕事に就かれたそうです。「一年目は慣れない作業にからだがついて行かなくて、筋肉痛と関節炎に悩まされましたが、さすがにもう慣れました」
夫婦で移住したのは思いもよらない選択だったとのこと。一人目のお子さんができて、3歳くらいになったころに決断されたそうです。休みは正月くらい。毎日のように出荷があり、楽な仕事ではなかったけれど、「やりがいはありますね。休みはないけど、自分で決めれば時間は自由がききますし、子供はのびのびとしてますし」
お子さんは今年から高校の農林課に通い、農業実習の毎日だそうです。
「いつも夫婦で一緒ですが、ケンカなんかしている暇はないですね。とにかくいい花を育てて、市場に出荷したい、そればかり考えています」

ブバルディアの栽培について

ブバルディアは挿し木で増やしていきます。4月に挿し穂を行い、5月に定植し、6~7月には出荷が可能になるそうです。
温度管理も重要で、気温が高い方が育成は早いのだそうですが、そうすると病気や虫害にあいやすいそうです。低いとなかなかいい色に育たない。その為に、いかに温度を調節するかがコツなのだそうです。
朝には出荷し、その日のうちに都内に並ぶとのことですが、これからの時期、クリスマスに向けた出荷で、大忙しになるそうです。

冨樫 たかよしさんへの一問一答

QUESTIONS AND ANSWERS

Q.農園を譲ってもらって、変えたことはありますか?
A.これからの時代に合うように、新しい品種を増やしました。いろいろなシーンでブバルディアを楽しんで欲しいと思います。
Q.花農家をしていて楽しいことは?
A.無事出荷出来て、それが良い値で取引されることです。いい花を作っても市場に左右されることが多いのですが、これは、と思った花が、しっかりと評価されて値段も着くと嬉しいですね。
Q.趣味は何ですか?
A.東京にいたころはアウトドアが趣味で、週末にはキャンプとかに出かけて行ったのですが、今はまったくやらなくなりましたね。ここで暮らしているとバーベキューとか、普通に始まったりするので。今は本当に仕事だけです。
Q.これからの夢は?
A.仕事を続け、しっかりと生計を立て、それを子供の代に引き継いでいければいいと思っています。

冨樫 たかよしさん/TOGASHI Takayoshi

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