婿養子から養鶏家になる異色の経歴
伊藤さんは元々不動産に係わる仕事に喜びを感じており、家を売る面白さに魅了され、いつか独立したいと東証一部上場の不動産企業で経験を積んでいました。「自分のアイデアを実現することが何よりも面白い」そう感じながら独自の経営論を構築してきた伊藤さんの人生には「養鶏場の伊藤さん」というビジョンはなく、人生の中で卵は作るものではなく買うものでした。
その人生は結婚を機会に大きく変わります。「結婚するのであれば、伊藤家に入り家業を継いでほしい」そう話す義父の言葉に対して伊藤さんは迷いなく養鶏家の道を選ぶのでした。もしかすると葛藤があったのかもしれません。それでも伊藤さんが不動産から養鶏にシフトチェンジしたのは彼の冒険家としての情熱と、やるならとことんやらないと気が済まない独自の経営論あったからだと思います。