傷みやすい魚を保存する先人たちの知恵
八丈島の主なくさやの原料はムロアジやトビウオ。実は九州から仕入れたほうが安いのですが、マルタ水産では八丈の魚にこだわって作り続けています。
くさや作りはまずは魚を開くところから。ムロアジは傷みやすいのでお腹から、トビウオは背中から開きます。昔は手作業でしたが、現在は機械化し、1時間で約500Kgの魚を開けるそう。その後、手作業で内臓を取り、水でキレイ洗ってからくさや液へ。魚の種類ごとに、くさや液の塩分も違います。そうして丸一日漬けた後、さらに真水に4、5時間漬けて乾燥機へ。かつては天日干しでしたが、雨の多い八丈島では乾燥機が必需品。
こうして手間暇かけて作られたくさやは真空パックや瓶詰めにされ、店頭に並ぶことになります。