旬の野菜とおいしい加工品で食卓に彩りを

「この白いゴーヤ、畑に生っているから見て行ってね」「トウガラシって実はいろいろな種類があるのよ」
 もぐもぐランド直売所の店内では、八王子市の農家が育てた旬のとれたて野菜を小山さんをはじめとするスタッフと会話しながら購入することができます。

▼ 前編はコチラから
https://tokyogrown.jp/topics/?id=1327069

 色とりどりの野菜が並ぶ横には、生産者の名前を紹介したPOPも。
 「多摩地域で、八王子は畑の面積が一番多く残っているの。そこでがんばる若い農家たちを応援したいのよね」
若手農家や新規就農者のサポートでは、直売所での野菜販売に留まらず、生産した野菜に付加価値を付けるノウハウを伝授しながら新商品の商品開発にも携わっています。

 店内には、「太陽のオリーブ」「八王子のエーゲ海」「初恋のゴーヤ」など、とてもユニークなネーミングの自社製調味料がたくさん。
レシピと共にセンスよく並べられている陳列棚は見ているだけでもワクワクします!
 これらはすべて、「実は料理が不得意なの。でも食いしん坊だから、かんたんに、おいしいものが食べたいじゃない?」と笑う小山さんが、いそがしい人でも時短でおいしく食事を楽しめるようにと編み出したありがたい調味料なのだとか。

 また、自社製の野菜のスイーツにも力を入れています。とくに「野菜たっぷりもぐもぐケーキ」は売れ筋で、小さなお子さまにも食べやすくおすすめだそう。
 さらに、農林水産省に認定された「農家がつくった野菜がおいしいスープ」は冷凍保存もできる優れもの。高齢者から赤ちゃんまで安心して楽しめると、販売後すぐに品薄状態になることもあるのだとか。

想いをカタチにする力。農業六次産業化への情熱

 これまで、さまざまな人の力と地域を巻き込んで農業の新しいカタチを作ってきた小山さん。
「その時その時で、導かれるように目の前のことを一所懸命にやってきただけ。どんな時でも、近隣の方々に支えられてきたおかげなんです」と笑顔で感謝の気持ちを話されていました。
そんなお話を聞いて、小山さんの情熱や、思い描いたアイデアを実現する行動力に支えられている人が、この八王子市内、そして今では市外にも多くいるのだろうなあ、と想像しました。

 「野菜は絶対、地元の新鮮なものがおいしい。八王子の優れた農家さんをもっと知ってほしいです!」
そんなまっすぐで熱い想いと地元・八王子への愛にあふれる空間が広がる「もぐもぐランド」へぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
畑を眺めながらワクワクする買い物体験の先に、この先も守っていきたい未来の農風景が目に浮かぶかもしれません。

(おまけに。店外にちょこんと並ぶ、可愛らしい手づくりのベンチ。)

※今回のコラムシリーズは、東京の『直売所』に焦点を当て、東京農業活性化ベンチャーの株式会社エマリコくにたちの皆様に執筆を依頼しました。

株式会社エマリコくにたち

荒木 陽子/ARAKI YOUKO

〒186-0004
東京都国立市中一丁目1番1号
℡ 042-505-7315
http://www.emalico.com/

BACKNUMBER

東京生まれの“おいしい”に出会う『直売所散歩』

RELATED ARTICLERELATED ARTICLE

トピックス

【第7回】女性が主体となれる農業経営の仕組みづくり( 株式会社となったネイバーズファームの狙いと可能性)

トピックス

【第6回】馬と羊を飼い、穀物を育てる理想の有機農家をめざす

トピックス

【第5回】「多摩の酪農発祥の地」で、はぐくまれた有機農家たち。

トピックス

【第4回】肥料でも農薬でもない新しい資材「バイオスティミュラント」とは?

トピックス

【第3回】東京の西側、2つの有機農業

トピックス

【第2回】 “コンポストアドバイザー鴨志田純”が目指すまちなか農業

トピックス

江戸から続く循環型農法! 落ち葉をはいて堆肥にする馬場農園

トピックス

【連載第6回】「カラフル野菜で、身も心もパワーチャージ!『こびと農園』」

トピックス

【連載第5回】「人との繋がりを育み地域を元気にする直売所」

トピックス

新春特別寄稿『農業者と住民の多様な接点を作る2023年に向けて』

ページトップへ