はじめまして。スポーツ栄養士の金子香織です。
子どもから高齢者まで、様々なスポーツと食を通じて多くの人と出会ってきました。

いつも最初にお話しするのは「運動、栄養、休養(睡眠)」の3つのサイクルが大切だということです。
▪体を動かすことの楽しさを知ること。
▪たくさん動いたらお腹が空いて、おいしく食べられること。
▪たくさん動いてお腹いっぱい食べたら、ぐっすり眠ること。

とくに子どもは、これをくり返すことが健やかな成長へのポイントです。

「豚汁」

今回ご紹介するレシピは、「豚汁」です。
一般的な豚汁より野菜の切り方を小さくし、小さな子どもも食べやすくなっています。
豚肉は“TOKYO X”のひき肉を使用し、最初に炒めて出た脂で野菜を炒めます。豆腐ではなく大豆の水煮を使うことで、大豆の旨味をしっかりと活かし、東京産の旬の野菜を始めとした材料からしっかり旨味が出るので、出汁を使用しなくても十分美味しくできあがります。
ご家庭の冷蔵庫にある野菜を使ってアレンジしてみましょう。

材料(約8杯分)

・豚ひき肉 (TOKYO X)   160g
・ダイコン (東京産)    120g( 4~5㎝)
・ニンジン (東京産)    120g(小1本)
・カボチャ         160g(1/8個)
・大豆水煮         120g(1袋)
・ヤーコン (東京産)    120g
・のらぼう菜(東京産)     80g
・ネギ             40g
・ショウガ         1かけ
・水              1ℓ
・みそ             80g

作り方

① ダイコン、ニンジン、カボチャ、ヤーコンは1㎝のサイコロ状、のらぼう菜は1㎝幅、ショウガはみじん切りにする。ネギを粗みじん切りに切る。

② 鍋に豚ひき肉を入れて中火で炒め、脂が出てきたら、ダイコン、ニンジン、のらぼう菜を入れて軽く炒める。

③ カボチャ、大豆水煮、ヤーコン、ショウガを入れて軽く混ぜたら水1ℓを入れる。

④ 沸騰したら火を弱めて10分程度煮て、野菜が煮えたらみそを溶く。最後に粗みじん切りにしたネギを入れて、できあがり。

スポーツ食育POINT

▪小さな子どもでも、「炒める」「盛り付ける」がしやすいレシピとなっています。
▪豚肉、大豆と動物性と植物性のたんぱく源を使用しています。たんぱく質は筋肉や内臓など成長期の体づくりの材料となる栄養素です。
▪東京野菜を始めとした野菜を使用しています。特に、のらぼう菜、ニンジン、カボチャなどの緑黄色野菜は、体内でビタミンAに変わるβカロテンをはじめとした成長や回復に必要なビタミン類を多く含みます。

栄養成分表示(1杯分)

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

金子 香織/KAORI KANEKO

Kakara Kai 代表
管理栄養士/公認スポーツ栄養士/修士(学術)
※公認スポーツ栄養士とは、公益社団法人 日本栄養士会および公益財団法人 日本スポーツ協会の共同認定による資格です。
https://www.dietitian.or.jp/career/specialcertifications/sports/

大学病院管理栄養士として勤務した後、スポーツ栄養分野へ転向。
スポーツ栄養士としてラグビー日本代表、ゴルフナショナルチームを始めとしたトップアスリート、社会人、大学生、ジュニア選手、女性アスリートなどの、各ライフステージにおけるスポーツ現場での食育活動に携わっている。
特技の手話を活かしてデフ(聴覚障がい)アスリートサポートも行う。
高校2年生と小学2年生の、2児の母。

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子どもが主役の
 『スポーツ食育』

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