新しい年になりました。
東京産農産物の流通ベンチャーである(株)エマリコくにたちは、今年も新しいチャレンジをしていきます。
そのうちの一つが、大人向け体験事業『イートローカル探検隊』です。
「おいしいは、地元にあり!」を合言葉に、東京多摩地域で食に関わる「名人」を訪ね歩きます。すでに昨年、第1期「探検部」12名の隊員と、地元農家、老舗豆腐店、新進気鋭のブルワリーなどを訪問しながら食が生まれるさまざまな現場を見学してきました。
そして、今年から新たに始まるのが「援農部」の活動です。
地元産の農産物が育つ経過を知り、都市市民に地域の農業について関心を持ってもらうこと。そして、そのおいしさや魅力を知ることで、応援しようと思うこと。それらは、これからの地元産野菜の流通活性化には不可欠であると考えています。
二つの顔をもつ『イートローカル探検隊』が、どんなことを目指しているのか。そこには、まさに「背景流通」そのものがありました。

『イートローカル探検隊』…2021年夏にスタートした、大人向けの体験事業。東京多摩地域を舞台に、食の「名人」を巡る「探検部」と、農家の畑に通い農作業を楽しむ「援農部」からなる。今月立ち上がった援農部は、国分寺中村農園で、イチゴや野菜の作業を予定。名人との活動のほか、さまざまな交流を通じて、食や農に関心のある人々の繋がりを生み出すことを目指す。

食べ比べて、会いに行く

「探検部」の活動の基本は、まず隊員全員で「食べ比べ」をすること。そして、実際につくり手である「名人」に会いに行くこと。
食べ比べをする目的は、単純に「ね、こっちの方がおいしいでしょ?」と言うためではありません。
まずは、一緒に活動している仲間と、同じものを食べて共有する。そして、食べているものの味や特徴に、グッと意識的になってみる。そんな体験を共有してから、いざ、それらが生み出される現場へと繰り出していきます。
生産現場での工夫やこだわりを聞いたり、実際に道具や機械を見たり触れたりすることで、自分の中で、「あの味」に意味づけができるようになる。いろいろなものが気軽に素早く手に入る時代だからこそ、あえて自分の時間と手間をかけて食の背景に会いに行く機会を持つことは、日常の中の「楽しみ」になるのではないでしょうか。

畑に触れると、毎日の食卓がちょっと楽しくなる

今月から始まる「援農部」では、探検部のような名人訪問もありながら、畑での農作業体験がメインの活動となります。
イートローカル探検隊のきょうだい的存在でもある「農いく!」では、主に旬の作物の収穫体験を親子向けに提供していますが、援農部で体験できるのは、華々しい収穫だけではありません。というより、収穫に至るまでの作業こそ、ぜひ教わってみようというものです。
今月から3月末まで行われる援農部では、国分寺中村農園さんにお世話になりながら、ハウス栽培のイチゴや野菜の栽培管理を体験する予定です。
同じ場所に何度か通うことで、より深く作物の生長を学ぶ。私たちの食卓に届くまでの苦労を知る。そして、実際に自分が作業をしたものが収穫され食卓に並んだ時は、きっと楽しい気持ちになれる。
その喜びを、イートローカル探検隊のみんなと共有できる瞬間が今からとても楽しみです。

「おいしい」で繋がり、広がる地域の輪

イートローカル探検隊では、探検部でも援農部でも、メインの活動のほかにメンバー間のさまざまな交流機会を設けています。
それは、見学後に一緒に食事をしたり時にはお酒を飲んだり、「これ、オススメですよ〜」といった、食や農に関する情報のシェアだったり。オフ会として、イベントへ出かけてみたり、今期は畑でBBQ開催も予定しています。
大人になると、家庭や職場以外の人とのつながりがなかなか持ちにくいと感じたこと、ありませんか?
でも、大人だからこそ、いろいろな場所へ飛び込んで刺激を得るということは必要なんじゃないかと、私自身感じることがよくあります。
そして、そこに「おいしい」があることで、人と人はより繋がりやすくなる。これは、直売所や飲食店の運営、「農いく!」の実践などを通じて実感してきました。

東京多摩地域にある、たくさんのおいしいものを囲みながら、大人が気持ちよく参加し交流することのできるコミュニティ。背景流通の実践として、市民と生産者の間に立つ流通企業であるエマリコくにたちだからこそ提供できる新しい体験。
それが、普段私たちのお店を利用してくださっているお客様にとっての楽しみとなったり、地域の魅力を再発見する機会となれたらと考えています。
今回の国分寺での援農部による栽培管理体験以降も、今年はいろいろな企画をもってたくさんの人と「名人」が交わるきっかけをつくっていきたいと思っています。

とても身近にあるのに実はなかなか深く知る機会が少ない、食の奥深いリアルな世界。ぜひ一緒に体験してみませんか?

※このコラムシリーズは、地域内流通に焦点を当て、株式会社エマリコくにたち流通企画部に執筆を依頼しました。

株式会社エマリコくにたち

流通企画部 圓山めぐみ/MARUYAMA MEGUMI

〒186-0004
東京都国立市中一丁目1番1号
℡ 042-505-7315
http://www.emalico.com/

BACKNUMBER

イート・ローカル最前線(流通屋のこぼれ話)

RELATED ARTICLERELATED ARTICLE

Tokyogrown's Producers ~生産者など~

多摩産材オーダー家具で暮らしも環境も良くしていく

農林水産体験レポート

奥多摩の森で自然に触れながら木育体験!

農林水産体験レポート

東京湾にいる生き物の魅力がたっぷりの水族園

Tokyogrown's Producers ~生産者など~

変化を恐れずチャレンジを

農林水産体験レポート

立川の新名所「GREEN SPRINGS」で多摩産材を感じる

Tokyogrown's Producers ~生産者など~

ヤギと暮らしてチーズを作る 小さな農家の魅力

ページトップへ