産地名・生産農家名・入荷日・おすすめの食べ方などを書いたPOP
しゅんかしゅんかの店頭に並ぶ色とりどりの野菜(写真は昨年12月に撮影されたもの)。
集荷スタッフが、毎朝自社便で地元の農家さんの畑をまわり集めてきた野菜たちです。たっぷり野菜を積んだ集荷便が戻ると、店頭のスタッフが手際よく売り場へと並べ、一日は始まります。
野菜と一緒に並ぶのは、スタッフ手書きのPOP。創業以来10年間、野菜のPOPはずっと手書きを続けてきました。
手書きの良さを考えてみると、手触り感や温かみといった「イメージ」の要素が大きいのかなと思うかもしれませんが、それだけではありません。POPを通してお客様に伝えたい情報というのは、入荷した野菜の状態などにより高頻度で変わるため、すぐに書き換えられるというのが実は一番のポイントです。POPには、品目名のほかに、産地・生産農家・入荷日といった情報を書いています。たとえば、「8月1日入荷 くにたち・佐伯達哉さんのナス」といった具合です。これらの情報をきちんと明記することで、お客様には、いつ畑でとれて、どこで誰が育てた野菜なのかということを知ってもらった上で、選択・購入していただけます。だから、私たちのお店では、いわゆる「指名買い」が少なくありません。直売所の強みは鮮度が強調されることが多いですが、「今日は〇〇さんのトマト、ある?」というように、お店を通じて農家さんにお客様がつくということも日常的に起こります。
さらにPOPには、「スタッフおすすめの食べ方」もよく書きますし、同じ野菜でも、はしり〜旬〜なごりと味が変わっていくため、その時期ごとに合った食べ方を提案しています。POPに一言書いてあると、入ったばかりの新人スタッフもお客様に野菜のことを話しやすくなるといったメリットもありますね。