中屋農園の販路の変化とその背景
遠藤充さんは、12年前ご結婚を機に中屋農園に入られ就農。当時の中屋農園は市場出荷がおよそ6割を占めていました。
現在は、市場出荷は大幅に減らし、庭先での直売や、「しゅんかしゅんか」やJAの直売所、またトウモロコシのもぎ取りなどがメインとなっており、大きく販路が変わっていることがわかります。
6〜7年ほど前に先代のお父様から園主を任され、どんな農業経営をしていくべきか悩み考えた答えが「市民との距離が近いという都市農業の強みをしっかり活かせる」ような販路開拓をすることだったそう。
「現在1.1ヘクタールある畑の面積は就農当時とほぼ変わらない。売り先を「分散」させていったイメージです」と充さん。
ここ中屋農園で育つ野菜は、大きく3種類。お父様の代からメインであるほうれん草。充さんが就農してから作付け量を増やした小松菜。そして、夏のトウモロコシ・ピクニックコーン。このような「少品目多量」栽培は、東京都内の農家さんの中ではかなり珍しいです(多くの方は、市場にはあまり出さず直売がメインであり、かつ地方の産地ほど畑面積がないため、少量多品目栽培をされる方が多い)。
【中屋農園:東京都国立市谷保6039 ・URL https://nakayafarm.amebaownd.com/】