JA世田谷目黒「玉堤体験農園」
去年の春から、JA世田谷目黒の運営する玉堤体験農園で34組の皆さんと一緒に野菜づくりをしています。
この農業体験農園を例に、話を進めてまいります。
世田谷区は閑静な住宅街にありながら、東京23区の中でも都市農業が盛んで、81ヘクタール(東京ドーム17個分)の農地があり、およそ300軒の農家が先祖代々の土地を継承し耕しています。
1軒当たりの耕地面積はそれほど広くないため、世田谷産の野菜をスーパーで見かけることは滅多にありませんが、畑の一角で、採れたての野菜を直売する「庭先販売」をよく見かけます。
【農業体験農園とは?】
農家の畑を農家自ら運営する場合と、JAや企業などが委託を受けて運営するものがあり、利用者は年間を通して土づくり、種まき・苗植えから収穫までが体験できる農園です。
園主が栽培計画を立て、種や苗、道具なども準備して指導をしてくれるので、初心者でも野菜づくりが楽しめます。
一方、区画だけを貸す「市民農園」は、利用者は自分が育てたい野菜などを自由につくることができますが、すべてを自分でそろえることになります。
東京都の市民農園は422ヶ所あり(平成31年3月末現在)、利用料は年間5千~1万円が多いようです。
一方、農業体験農園は114ヶ所です。利用料が年間4~5万円の価格帯が多いようですが、エリアによっては利用料が高くなる場合もあるようです(玉堤体験農園は年間10万円)。
このほかにも、「農業公園」という形で市民が野菜づくりに参加できる仕組みもあります。