小谷:こんにちは。横山さんの畑は住宅街にあり、何棟ものビニールハウスもあります。300年続く農家だそうですが、横山さんは何代目ですか?
横山辰也さん:私で13代目です。現在は、両親と妻との4人で営んでいます。昭和30年頃までこのあたりは水田で、うちもお米を作っていました。今は、ワケネギを周年出荷して、11月から3月あたりまでがツマモノ生産です。
小谷:ツマモノとは具体的にどんな野菜ですか?
横山:足立区で栽培されているのは、穂じそ、紫芽(ムラメ・紫色のシソの芽)、鮎タデなど、お刺身に添える彩りになる小さな芽と、芽かぶ(11月~3月で終了)という小指ほどの小さなカブに10cmほどの葉が付いたもので、主に料亭などで椀物として使われます。
