暑中お見舞い申し上げます。今年は夏が早いですね。
わたしが直売所通いのなかから見つけた料理の法則に、「同じ時、同じ風土で採れたものは相性がいい」ということがあります。
料理教室をやっていると、「献立を立てるのが難しい」という声をみなさんから繰り返し聴くのですが、旬の野菜しか並ばない直売所に行くことは、その悩みからわたしたちを解放してくれるように思います。
枝豆とつるむらさき。お互いを補い合うとてもいい相性なので、シンプルなチャーハンにしました。素材の持つクセがちょうどよく個性になって、どんどん食べ進んでしまう、そんなお料理です。枝豆を多めにゆでて、残しておいて作ってみてくださいね。
夏休みのお昼ごはんにぜひ。
材料(2人分)
・鶏ひき肉 100g
・つるむらさき 2/3パック(120g)
・枝豆(ゆでて、むいたもの) 50g
・ごはん 300g
・ナンプラー 大さじ1強
・塩 ふたつまみ
作り方
① 枝豆はさやから出し、つるむらさきは1センチの長さに切る。
② フライパンを熱し、油(分量外)を入れる。油があたたまったら鶏ひき肉を入れて、へらを細かく動かし、ほぐす。お肉が白っぽくなったら枝豆、つるむらさきを入れて、炒める。つるむらさきの色が鮮やかになったらごはんを加え、フライパンの鍋肌に押し付けるようにして、米粒がパラっとするように炒める。ナンプラーをまわしかけ、塩をふって、手早く混ぜる。
【POINT】
▪枝豆とつるむらさきの相性がいいので、あまり色々と具材を入れないほうが良さが伝わります。仕上げに卓上で、辣油などをすこしふってもおいしいです。
▪ナンプラーを嫌う方も多いですが、火を通すと香りはやわらぎます。量に気をつければ、素材になじみながら野菜をおいしくしてくれる調味料かと思います。
使用食材
・枝豆 生産者:国分寺市 佐藤園さん
・つるむらさき 生産者:国立市 堀江辰彦さん
[購入場所] しゅんかしゅんか 武蔵境店
https://www.jrccd.co.jp/nonowa/shop/musashisakai/23284/
-
料理家 エッセイスト
藤原 奈緒/NAO FUJIWARA
Cooking heals yourself. “料理は自分の手で自分を幸せにできるツール”という考えのもと、商品開発やディレクション、レシピ提案、教室などを手がける。
東京・小金井市で「あたらしい日常料理 ふじわら」という
家庭のための調味料のブランドを主宰。
共著に「機嫌よくいられる台所」(家の光協会)がある。
https://nichijyoryori.com/
https://www.instagram.com/nichijyoryori_fujiwara
家庭のごはんをおいしく、手軽に。
ふじわらのおいしいびん詰めは、オンラインストアと実店舗・全国の取扱店にて販売中。
https://fujiwara.shop/