ひとつの旬が終わって、次の季節の収穫がはじまるまでの野菜の少ない時期を「端境期」といいます。端境期は春と秋の2回あって、直売所の野菜も少し寂しい感じに。だけど、こんなときこそ案外迷わずに献立を決められるように思うのは私だけでしょうか?
秋のはじめに出てくるしなやかな長ネギに、豚肉を巻いて焼きましょう。バターとお醤油は定番の組み合わせですが、そこに旬の柑橘を絞ることで、その時だけの味が生まれます。今日はかぼすをぎゅっ。
「ある」ことを楽しめる、そんなレシピになりました。

材料(作りやすい量)

・豚薄切り肉     200g
・長ねぎ       1本
・にんにく      1かけ
・かぼす果汁     大さじ1
・バター       5g
・しょうゆ      大さじ1
・きび砂糖      大さじ1/2弱
・黒胡椒       適宜

作り方

① 長ねぎは5~6センチの長さに切って、白い部分は縦半分にカットする。ねぎは斜めに包丁を入れると噛み切りやすい。豚肉を広げてねぎを2~3片ずつ巻いていく。

② フライパンに油を大さじ1弱(分量外)と半割りにしたにんにくを加え、弱火にかける。香りがたったら火を強め、①の豚肉の巻き終わりを下にして入れ、焼き付ける。

③ 焼き色が付いたら返し、蓋をして弱めの中火にし、5分ほど蒸し焼きにする。バターを加え、砂糖、しょうゆとかぼすを絞って入れ、たれを手早くからめて出来上がり。お好みで黒胡椒をひいてどうぞ。

【POINT】

▪長ねぎは斜めに何本か包丁をいれておくと食べやすいです。
▪かぼすのほかに、すだちや青ゆずなど。柑橘はお好みで季節のものを使ってください。

使用食材

・長ネギ    生産者:小平市 高橋浩幸さん
・かぼす    生産者:小平市 山川和彦さん

[購入場所] 小平ファーマーズ・マーケット ムーちゃん広場
 ▼ https://life.ja-group.jp/farm/market/detail?id=621

料理家 エッセイスト

藤原 奈緒/NAO FUJIWARA

Cooking heals yourself. “料理は自分の手で自分を幸せにできるツール”という考えのもと、商品開発やディレクション、レシピ提案、教室などを手がける。
東京・小金井市で「あたらしい日常料理 ふじわら」という
家庭のための調味料のブランドを主宰。
共著に「機嫌よくいられる台所」(家の光協会)がある。
https://nichijyoryori.com/
https://www.instagram.com/nichijyoryori_fujiwara

家庭のごはんをおいしく、手軽に。
ふじわらのおいしいびん詰めは、オンラインストアと実店舗・全国の取扱店にて販売中。
https://fujiwara.shop/

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野菜がおいしい!藤原奈緒の直売所からはじめるレシピ

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