子どもの頃、北海道のわが家では、うどといえばいつも酢味噌あえでした。が、大人になって地域で栽培されるうどを料理するようになって、いろいろな料理に合う野菜だな、と思うように。穂先が緑の山うどとは違い、白いうどにはアクもほとんどありません。フルーティーな香りがサラダやマリネにも合うし、炒め物や天ぷら、グリルなどもジューシーでおいしい。
今回は香りよく、しゅうまいに仕立てました。角切りにしたうどのしゃきしゃきした食感が楽しめます。ぜひ蒸したてをどうぞ。
昨年の猛暑を受け、今年はうどが不作なのだとか。出会ったらありがたくいただきましょう!

材料(作りやすい量)

・鶏ひき肉       200g
・東京うど       1/2本(正味100gほど)
・しいたけ(生、または干ししいたけ) 1~2枚
・卵          1/2個
・ナンプラー      小さじ1
・塩          ひとつまみ
・ごま油        少々
・片栗粉        大さじ1/2
・しゅうまいの皮    約14~15枚
・酢、しょうゆ、からし、柚子胡椒など  お好みで

作り方

① ボウルに鶏ひき肉、卵、ナンプラー、塩、ごま油を入れて少し粘りが出るまで混ぜる。

② しいたけは大きければ半分にして、スライスする。うどは穂先を使う場合は皮つきで、下の方を使う場合は固い皮をむいて、角切りにする。それぞれ①のボウルに加えて、混ざったら片栗粉を加え、なじませる。

③ 蒸し器にお湯をわかす。②のタネをスプーンですくい、しゅうまいの皮にのせて、にぎるように成型し、クッキングシートを敷いたせいろなどに並べていく。蒸気の上がった蒸し器で8分ほど蒸したら出来上がり。そのままで食べてもいいし、酢や辛子醤油、柚子胡椒などもよく合います。

POINT

▪東京うどは加熱する場合、穂先から真ん中くらいまでなら皮をむかなくても大丈夫です。また、下の方を使う場合、むいた皮は繊維に沿って細切りにして、ごま油で炒めてみりんとしょうゆできんぴらにするととてもおいしいので、ぜひ捨てずに活用してください。
▪しいたけは今回は生を使いましたが、干ししいたけを戻して使うとぐっとコクが出るので、そちらもおすすめです。

料理家 エッセイスト

藤原 奈緒/NAO FUJIWARA

Cooking heals yourself. “料理は自分の手で自分を幸せにできるツール”という考えのもと、商品開発やディレクション、レシピ提案、教室などを手がける。
東京・小金井市で「あたらしい日常料理 ふじわら」という
家庭のための調味料のブランドを主宰。
共著に「機嫌よくいられる台所」(家の光協会)がある。
https://nichijyoryori.com/
https://www.instagram.com/nichijyoryori_fujiwara

家庭のごはんをおいしく、手軽に。
ふじわらのおいしいびん詰めは、オンラインストアと実店舗・全国の取扱店にて販売中。
https://fujiwara.shop/

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野菜がおいしい!藤原奈緒の直売所からはじめるレシピ

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