「冬瓜(とうがん)」はその漢字名から冬の野菜かと思われがちですが、旬は7〜9月頃で実は夏の野菜です。
保存性が高く、切らずに冷暗所で保管しておけば冬までもつことから、この名前がついたと言われています。

八百屋やスーパーで見かけても、どうやって使っていいのかがわからず、なかなか手が出なかった人もいらっしゃるのではないでしょうか?
けれども、煮物はもちろん、冬瓜スープやサラダ、炒め物にも使え、アジア各地で食べられている優秀食材です。
今回は、その冬瓜を使った「ベトナム風のスープ」をご紹介します。
ぜひ、皆さんも冬瓜を手にとってみてくださいね。

材料(4人分)

・冬瓜      1/3〜1/2個
・アサリ     1パック(殻付きで250g程度)
・干しエビ    大さじ1
・生姜      1片(人差し指の先程度)
・にんにく    2片
・生きくらげ   1パック(10g程度。乾燥きくらげでも可 )
・ミディトマト  5個(ミニトマトなら8個)
・紹興酒     大さじ2(日本酒でも可)
・ナンプラー   大さじ2
・黒胡椒     適量
・かぼす     2個(ライムやレモンなど他の柑橘類でも可)

作り方

1.アサリは砂出しをして洗っておく。
2.水200ccに干しエビを入れて、20分ほど置いてもどす。
3.冬瓜を1/4にカットしてスプーンで種を取り、包丁やピーラーで皮を剥く(皮が固いので気をつけてください)。
4.冬瓜を5㎜の厚さにカットする。

5.生姜を3㎜ほどの薄切りにし、にんにくは皮を剥き包丁の背で潰す。
6.生きくらげは石づきがあれば取り除き、食べやすいサイズに千切っておく。
7.ミディトマトは縦1/4にカットする(ミニトマトなら半分にカットする)。
8.鍋に干しエビを戻し汁ごと入れ、更に水を1ℓ加える。

9.8の鍋に生姜とにんにく、砂出しをしたアサリ、紹興酒(大さじ2)を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にする。
10.アサリの口が開いたらいったん取り出し、冬瓜とナンプラー(大さじ2)を加えて中火にかけ、沸騰したら弱火にして10分間煮る。
11.生きくらげを加え1分間煮て、ミディトマトと取り出しておいたアサリを戻し入れ、更に1分間煮る。
12.器に盛り黒胡椒をトッピングし、カットした柑橘を添える。

今回使用した、冬瓜とミディトマト、生きくらげは八王子産のものを「道の駅 八王子滝山」で購入しました。
みなさんも、身近にある直売所などで新鮮な野菜を使ってお料理をしてみたらいかがでしょうか?

3x3 Lab Future キッチンコーディネーター

鬼丸 美穂/ONIMARU MIHO

料理研究家/千代田区大手町にある「3×3 Lab Future」のキッチンコーディネーター。
様々な国や地域で食べられている料理を作り・コミュニケーションを生み出すことが楽しみであり仕事。
東京産食材や生産者に興味深々。

道の駅 八王子滝山

所在地
〒192-0011 東京都八王子市滝山町1-592-2 営業時間:9:00~21:00 年中無休(施設内一部店舗を除く) TEL:042-696-1201 FAX:042-696-1207
WEBサイト
https://www.michinoeki-hachioji.net/

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