“東京の魅力を向上”させるために、農業者ができること
この会の正式名称は『みどり戦略 TOKYO農業サロン』と、あえて硬派にしています。
農林水産省の「都市農業機能発揮モデル事業」の助成を受けて開催されていることもあって、昨年公表された「みどりの食料システム戦略」(2050年のカーボンニュートラル実現を目標に、農薬、化学肥料の削減などの数値目標を定めた計画)を念頭に置いています。
東京農業として日本の食の安全保障にどのように応えていくのかも大きな課題です。
「東京の魅力向上」というのはすこし大風呂敷な印象を受けるかもしれませんが、もちろん本気です。
日本一の消費地であり、世界都市としても名が通っている「TOKYO」は果たしてどんな都市だと思われているのか?
それは検索エンジンで「TOKYO」と打ち込んで画像検索してみると明らかです。
まずは高層ビルとその向こうに見える富士山、あとは渋谷や新宿のネオン街と、浅草、上野などの寺、そして東京スカイツリーです。
コンクリートとネオンで不夜城と化した大都会のなかに、300年以上続く農家がいまも残っていて、多種多様な農業を営んでいることなどほぼ誰も想像しないでしょう。