東京は、親子で楽しめる直売所がいっぱいだ!
美味しくて、楽しくて、食育にもなる。直売所は、一石二鳥にも三鳥にもなるそんな場所。
国分寺市に、お茶の栽培から製造・販売まで行っているお茶屋さんがあると聞き、最寄り駅の西武国分寺線恋ヶ窪駅にやってきたパプママとリカちゃん。
駅から少し歩くと、車通りの多い府中街道に看板が…。
横道へ一歩入ると、そこには⁉

【パプママとリカちゃんのプロフィール】
パプママ:野菜が大好きな30代。多摩エリアのとある街に住んでいる。平日は都心で働いているので、リカちゃんと一緒に街ブラする休日が宝物。
リカちゃん:小学3年生。明るい性格で、たまにちょっと大人びたところを見せる。ほんとは家でゲームをして過ごしたい。

パプママ:あ、ここで曲がるみたい。どちらの方向から来ても看板が見えてわかりやすいわ。

リカちゃん:…なんか静かだね。
パプママ:ほんとね。この道に入った瞬間、空気が変わった感じ。少し進んでみましょ。

リカちゃん:わあ、ここ?なんか旅館みたい!
パプママ:本当ね…!すごく素敵。お店の前に車が停められるのね。

パプママ:こんにちは~。
松本製茶 松本信一さん(以下、信一さん)、松本美津子さん(以下、美津子さん):いらっしゃいませ。

リカちゃん:わあ、きれいなお店~!
パプママ:本当、旅館の入り口みたい。ピアノがあるわ…!

美津子さん:そうなんです。ここにピアニストを呼んでコンサートをしたりもするのよ。
リカちゃん:お茶屋さんでコンサート!?!?
美津子さん:ふふ、めずらしいわよね。
パプママ:(なんだか格式高いお店の雰囲気だけどとても居心地がいいわ…)
こちらで栽培から製造・販売までされていると聞いたんですが…。
信一さん:そうそう、隣の畑でお茶の木を植えるところから、栽培して、工場で加工して、パック詰め・販売まで全てここでやっていますよ。
お茶の収穫の時期は4月末~5月頭のゴールデンウイークあたりだから、今年の一番忙しい時期はもう終わって今は落ち着いてるんだ。畑や工場も見てみますか?
パプママ:いいんですか?ぜひ見せてください!

リカちゃん:わ~、きれいに半円状に刈ってあるね。
信一さん:化粧刈りっていうんだよ。これが実は結構大変でね。
5月頭に一番茶を摘んだ後、すぐに刈らないといけないんだよ。時間が経つと水を吸わなくなって弱ってしまうから。綺麗に刈っておくと、また二番茶の芽が出てくる。

パプママ・リカちゃん:なるほど~。

パプママ:二番茶も収穫するんですが?
信一さん:今は美味しい一番茶だけ。以前は安いお茶も会社に納めたりと需要があって二番茶も採っていたけどね。二番茶の葉っぱは、6月後半くらいにまた刈り落としちゃうんだ。
パプママ:お茶の需要も変わってきているのね。
リカちゃん:刈り落した後はどうするの?
信一さん:秋頃に肥料と消毒をして、その後冬の間に伸びた木や葉っぱを、3月にまた刈るんだよ。そして芽が出る前にもう一度肥料と消毒をして、次の年の準備が始まる。
芽が出ている間は肥料も消毒もしないで、できるだけ薬が残留しないようにしているんだ。
パプママ・リカちゃん:なるほど~。

信一さん:こちらが工場。
リカちゃん:わあ、こんなに大きいんだ!すごい機械の数!!
信一さん:静岡で作られた機械だから、お茶の時期の前に静岡から来てもらって調整してもらうんだ。
午前中に摘んだお茶を、そのまますぐにボイラーで蒸して、冷却して、粗揉みして、重しをかけて水分を出させて、それをもう一回乾かして(再乾)、そのあと細長く手揉みのように揉んで、最後に乾燥させて、ようやくできあがり。
リカちゃん:すごい大変なんだね…!
信一さん:摘んですぐに加工するから新鮮なんだよ。鮮度が落ちると色も味も変わってしまうんだ。

信一さん:ここまでできたら、隣の建物に移動して…。
リカちゃん:まだ何かあるの!?
信一さん:はは、今度はここでブレンドとパック詰めだよ。

信一さん:お茶って、単品だと美味しくないんだよ。うちでは「やぶきた」と「かおり」の2品種を栽培しているので、その配合と、収穫時期の違う茶葉の配合によって、味や色が決まっていくんだよ。
リカちゃん:どうやってその配合を決めるの?
信一さん:これはもう言葉で説明するのは難しいところだけど、僕の長年の感覚といったところかな(笑)
リカちゃん:さすが、職人さんだ~~!
信一さん:配合が決まったら、鮮度を保つために窒素ガスを入れて密封して、ようやく店頭に並ぶんだ。
茶葉の残りは、マイナス3度の冷凍庫で保管しておくの。
パプママ:徹底して鮮度を維持しているのね…!!

パプママ:さきほどのブレンドの具合によって、こんなに多くの商品に分けられるのね。
信一さん:そうそう。お客様も飲み比べた方は「全然違う!」とおっしゃってるよ。
パプママ:(違いのわかる女になりたいものだわ…)
信一さん:1,000円~1,200円台のものは、JR中央線西国分寺駅の「にしこくマルシェしゅんかしゅんか」や、JA東京むさしの直売所「ムーちゃん広場」にも出しているよ。これは淹れ方にさほどこだわらなくても美味しく出るようにブレンドしているんだ。
パプママ:なるほど…。
信一さん:夏は水出しも美味しいよ。茶葉に水かぬるま湯を入れて一晩冷蔵庫に入れておくと、翌朝には美味しく飲めるからやってみてね。熱いお湯で入れなければ酸化しないから時間がたっても色もきれいなままだよ。


翌朝、早速水出し冷茶を味わったパプママとリカちゃん。
口いっぱいに広がる冷たい甘みに、感動したのでした。

直売所情報まとめ

■松本製茶工場
住所:東京都国分寺市東戸倉1-6-3
営業時間:9:30~18:30   
定休日:日曜日、祝日
先代からの仕事を継ぐタイミングで、静岡県の農林技術研究所にて茶業の研究員として2年間勤務した信一さん。
"国分寺茶"は全国観光土産品連盟・商工会議所から推奨観光土産品として推奨されているオリジナルブランド。通常は“国分寺茶”のパッケージで販売しており、“新茶”のパッケージが手に入るのは5月いっぱいだけ。

「国分寺茶」が買える店

■にしこくマルシェしゅんかしゅんか
住所:国分寺市西恋ヶ窪2-1-18 西国分寺駅改札前
営業時間:10:30〜20:00 年中無休
1日2回、畑から新鮮野菜を運び販売している地元野菜直売所。駅改札の目の前にある。

株式会社エマリコくにたち

峯田 晶子/AKIKO MINETA

〒186-0004
東京都国立市中一丁目1番1号
℡ 042-505-7315
http://www.emalico.com/

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親子で楽しむ 『TOKYO直売所散歩』

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