東京は、親子で楽しめる直売所がいっぱいだ!
美味しくて、楽しくて、食育にもなる。直売所は、一石二鳥にも三鳥にもなるそんな場所。
西武鉄道池袋線で電車を降りたのは、まだ訪れたことのなかった東久留米駅。駅の階段を降りると銅像が迎えてくれました。

【パプママとリカちゃんのプロフィール】
パプママ:野菜が大好きな30代。多摩エリアのとある街に住んでいる。平日は都心で働いているので、リカちゃんと一緒に街ブラする休日が宝物。
リカちゃん:小学3年生。明るい性格で、たまにちょっと大人びたところを見せる。ほんとは家でゲームをして過ごしたい。

パプママ:あ、ブラック・ジャックの銅像だわ!漫画のキャラクターよ。
リカちゃん:うーん、見たことない。
パプママ:(それはそうか)
※東久留米市は、市制施行50周年を機に、日本マンガ界の巨匠・手塚治虫先生のヒット作であるマンガ「ブラック・ジャック(©手塚プロダクション)」を通じた地域振興事業を展開しています。

リカちゃん:なんだか漫画を読みたくなっちゃった。あそこの本屋さんで見ていってもいい?
パプママ:いいわよ。大きそうな本屋さんね。

リカちゃん:漫画はどこにあるかな~~?…って、あれ?本屋さんの中に野菜売ってるの!?
パプママ:え!?野菜!?

野崎書林 専務執行役 野崎林太郎さん(以下、野崎さん):いらっしゃい。ここは普通の本屋とはちょっと違って、本と地元の農産物を一緒に楽しめる場所なんです。地元の農家さんと直接つながってるから、野菜は新鮮で安心なものばかりですよ。

パプママ:本屋と直売所を一緒にするなんて、斬新なアイデアですね!
野崎さん:もともとは普通の書店だったのですが、時代とともに本屋さんに足を運ぶ方が減りまして…。そこで、本だけではなく、地元の暮らしに役立つお店にしたいと考えたんです。私は農業もしているので、その経験を活かし、地元の野菜を直売するコーナーを作ったのが始まりです。いまでは約15軒の農家の野菜を扱っています。
パプママ:すごいわ。ホウレンソウに、ブロッコリー、ラディッシュ、生落花生…どれも新鮮で美味しそう。
リカちゃん:野崎さんが作った野菜もあるんですか?
野崎さん:ありますよ。「奈良山園」と書いてあるのが私の畑で採れた農産物です。

リカちゃん:あ、カボスって知ってるよ!お魚に絞って食べたりするよね。
野崎さん:よく知ってるね。じゃあこっちのミョウガも知ってるかな?
リカちゃん:ミョウガは知ってるけど苦手~。
野崎さん:あはは。子供の頃は苦手かもしれないね。
パプママ:大きくて立派なミョウガですね!ママは好きだから買っちゃお~。
野崎さん:ありがとうございます。(笑)
ここで扱っている野菜は私の畑のもの以外にも、地元の農家さんたちの商品も多いんです。
パプママ:なるほど、地元の農家さんとのつながりで成り立っているんですね。でも、普通の直売所とは雰囲気が違いますよね。なんだかオシャレで、雑貨屋さんに来たみたいなワクワク感があるわ。
野崎さん:そう言っていただけると嬉しいです!一般的な直売所は道沿いにあって車で行くイメージがありますが、ここは駅前なので、電車や徒歩で来る方にも便利に利用いただけます。もともと本屋なので夜まで営業しているという点もあり、仕事帰りに立ち寄れるという利点もあります。

リカちゃんは本のコーナーへ店内をブラブラ。

リカちゃん:ママ、この本面白そう!買ってもいい?
パプママ:いいわよ!
…こうして家族で来ても、本を見たり野菜を見たり、それぞれが楽しめて嬉しいわ。
野崎さん:ありがとうございます。本屋としての役割を大切にしながら、家族皆さんが楽しく過ごせるお店を目指しているんです。

パプママ:野菜以外の商品もすごく充実していますね。ジャムやパンケーキも美味しそう。
野崎さん:そちらのパンケーキミックスは、東久留米市の柳窪で生まれた柳久保小麦を100%使用しているんですよ。
パプママ:小麦まで地元産、それも100%使用しているなんてすごいですね!
…あら、パンも店頭に並ぶのかしら?
野崎さん:パンはお昼前後に店頭に並びます。今ちょうど来たので、並べますね!
パプママ:ラッキー!急にお客様が増えてきたと思ったら、パンの入荷時間に合わせていらしているのね。
野崎さん:そうなんです。曜日ごとに違うパン屋さんのパンを仕入れていて、今日は東村山市の『まうパン』さんのパンが入っています。『まうパン』さんは、特にイチジクのパンが人気ですよ!

リカちゃん:わあ、美味しそう!
パプママ:(パンの話になったら戻ってきたのね(笑))曜日ごとに違うパン屋さんだなんて楽しい!それぞれのファンができて、曜日ごとに違った常連さんができそうですね。
野崎さん:まさにそうです。パンに限らず言えることですが、それまで知らなかった地元のお店屋さんにここで出会って、そのお店のファンになってくれたら嬉しいなと思っているんです。そうして地元の方が、地元の素敵なお店を知る場所として、ここが機能してくれたら本望ですね。
パプママ:素敵!まさに地元を盛り上げるアンテナショップですね。
野崎さん:ありがとうございます。それを目指しているんです!
パプママ:こういうお店、地域に一つあったらいいな~!

直売所情報まとめ

■野崎書林
住所:東京都東久留米市本町1丁目3−1 東久留米本町ビル 1F
営業時間:10:00 ~ 21:30
定休日:元旦
駐車場:なし

地元の野菜や特産品を販売する直売所を併設している、地域密着型のユニークな本屋。
野菜の他にもパンを含む加工品や雑貨など幅広い商品ラインナップで、地元を盛り上げている。様々な年代の方がふと立ち寄って楽しめる地元のアンテナショップ。


【周辺のお散歩スポット】
■落合川いこいの水辺広場
住所:東京都東久留米市南沢1丁目15
駐車場:なし

野崎書林から徒歩17分ほど。
落合川毘沙門橋の下流にある水辺広場。遊歩道から直接水辺に降りられる。
川の水も浅く、流れも緩やかなため、川遊びを楽しんだり、レジャーシートを広げてピクニックを楽しんだり。週末は家族連れで賑わうスポット。

株式会社エマリコくにたち

峯田 晶子/AKIKO MINETA

〒186-0004
東京都国立市中一丁目1番1号
℡ 042-505-7315
http://www.emalico.com/

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親子で楽しむ 『TOKYO直売所散歩』

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