東京の恵みでおうち食育!
「甘味」「塩味」「うま味」「酸味」「苦味」の5つの味覚ごとに、東京食材を使った子どもも大人も楽しめる『食育』をご紹介します!
『味覚を育てるシリーズ』第一回は「甘味」です。
江戸東京野菜の一つである「内藤かぼちゃ」を使って、素材から引き出された「甘味」を体感します。
東京の恵みを味わう、食育の時間を楽しみましょう!
お子さまとのおうち時間、どのように過ごしていらっしゃいますか?
過ごし方の一つとして、「食」を通して、楽しい学びの時間を持つことをご提案します。
食からの学びの一つが「味覚」。
味覚を育てることは、感性を磨いたり、脳の発達を促すことに繋がっているんです。「おいしい」という感覚だけではなく、苦手な味も含めて経験することで食の幅が広がり、その経験が「想像力」や「発想力」を養い、「生きる力」となっていきます。
「甘味」「塩味」「うま味」「酸味」「苦味」の5つの味覚ごとに、東京食材を使った子どもも大人も楽しめる『食育』をご紹介します!
『味覚を育てるシリーズ』第一回は「甘味」です。
江戸東京野菜の一つである「内藤かぼちゃ」を使って、素材から引き出された「甘味」を体感します。
東京の恵みを味わう、食育の時間を楽しみましょう!
ビルが立ち並ぶイメージのある東京都ですが、実は彩り豊かな食材の宝庫。
海からの恵みや伝統的な野菜、こだわりの調味料など、その種類も豊富です。東京都の個性あふれる食材を使って、おうち時間を楽しみながら食の知識を広げましょう。
「甘味」は本能的に「おいしい」と感じる味の一つ。生きる上で必要な味で、エネルギー源のセンサーになっています。
子どもも好む「甘味」ですが、砂糖といったストレートな甘味の摂りすぎには注意したいところ。
食育の視点からすると「食材から甘味を引き出す」ことが味覚を育てる重要なポイントです。米、根菜類、いも類、豆類などは自然な「甘味」がおいしい食材。これらの食材を使って、味覚を磨く機会を作ります。
東京都の伝統的な野菜「江戸東京野菜」。その中でも代表的な野菜の一つが「内藤かぼちゃ」です。
スーパーで見かける西洋かぼちゃとは、見た目のインパクトが大きく違いますよね。上から見ると菊の花のような可愛らしい形をしています。
「デコボコしているね」「触ってみるとどんな感触?」などとお子さんと一緒に会話を楽しんでみるのもいいですね。
見て、触って、重さを感じるのも、五感を刺激する「食育」になりますよ。
東京産の野菜を使うことで、家にいながら東京の「農」を感じることもできますね。
内藤かぼちゃについて詳しくはこちら!
https://tokyogrown.jp/product/detail?id=888636
内藤かぼちゃの甘味を引き出す調理方法としておすすめなのが「セイロ蒸し」。
水分を加えず、低温で調理ができるので、食材の持つ「甘味」が引き出されます。
(※ 最近はセイロをお持ちのご家庭も少ないと思います。代わりにステンレスの万能蒸し器でも調理可能です。)
さっそく、「内藤かぼちゃのセイロ蒸し」を作ります。
まずは皮をよく洗い、少し大きめの一口大に切っていきます。切るのは力がいるので、大人の担当で。
内藤かぼちゃ特有の大きなくぼみに沿って切ると切りやすくなりますよ。
(※ 硬くて切れない時には、ラップをかけ電子レンジに2〜3分かけると刃が入りやすくなります。)
中の様子はこんな感じ。みずみずしく、鮮やかな橙色です。実の部分、ワタの部分の感触の違いを比べてみたり、かぼちゃの種の形を観察してみるのも良いですね。
切った内藤かぼちゃをセイロに入れてフタをします。
「野菜をセイロに入れて、フタをする」この手順だけでも、お子さまにお願いしてみると、料理に興味を持つキッカケにも繋がります。
調理から食べるまでを、一緒に体験しましょう!
鍋に水を入れて沸騰させ、セイロを乗せます。
かぼちゃが柔らかくなるまで10〜15分程度、蒸しましょう。
竹串を刺して、スッと通れば出来上がりです!
蒸しあがったら、セイロを皿に乗せて食卓へ。フタを開けるとホワッと上がる蒸気とともに、内藤かぼちゃの香りが広がります。
内藤かぼちゃは水分たっぷりのかぼちゃですが、煮崩れしにくいのが特徴。口に入れたときのホロホロした食感は、西洋かぼちゃとは一味違うおいしさです。
まずは、そのまま味わいます。これが自然の「甘味」です。
次に、「甘味」を引き立てるために少しの塩を振りかけます。より「甘味」を感じることができます。味の違いを楽しみましょう。
塩もぜひ東京産のもので。わたしは青ヶ島の「ひんぎゃの塩」を使わせていただきました。
丁寧に作られた塩は、まろやかで野菜の旨みを引き立てます。
【ひんぎゃの塩/ひんぎゃの味わい水塩】
https://tokyogrown.jp/specialities/detail?id=571443
東京産の塩は種類も豊富!
ひんぎゃの塩以外にも個性豊かな塩がたくさんあるので、お気に入りの塩を探してみてくださいね。
【深層海塩ハマネ】
https://tokyogrown.jp/specialities/detail?id=571444
【Flower Of Ocean・シホ】
https://tokyogrown.jp/specialities/detail?id=571445
【海の精シリーズ】
https://tokyogrown.jp/specialities/detail?id=571446
今回は江戸東京野菜の内藤かぼちゃを使って、「甘味」の食育についてお伝えしました。
ぜひ、お子さまと東京産の食材に触れながら、食育を楽しんでみてくださいね。
ほかの味の食育についても、別の記事にまとめていきますのでお楽しみに!
管理栄養士、お野菜レシピ考案家。
カット野菜工場など青果物流通業の会社員を経て、現在は野菜の切り方教室や記事執筆など野菜に関する分野を中心に活動している。野菜を美味しく食べることが生きがいで、素材の味を生かしたレシピ作りが得意。
Instagram【 #ぽんレシピ 】で170レシピ以上公開中。一児の母。