緒方湊の誌上セミナー

STUDY 33

タケノコの季節、到来!

水煮は1年中売られていますが、生のタケノコはまさに今が旬です。
ホイル焼きにすると旨味が逃げず、香りを楽しむことが出来ます。新鮮なタケノコが手に入ったなら、ホイル焼きにして味噌ダレを塗って食べると絶品です。定番のタケノコごはん、味噌汁、若竹煮、土佐煮、きんぴら、天ぷら、はさみ揚げなど煮る・焼く・揚げる、何にでも合います。今日はタケノコを食べてみませんか?

問題

お店で一般的に売られているタケノコを選ぶ場合、
少し細いものと太いもの、どちらがおすすめのタケノコでしょう?

  • ① 少し細いタケノコ
  • ② ずんぐり太いタケノコ
答えを見る
正解は、②のずんぐり太いタケノコがおすすめです。

<解説>

タケノコは全体がずんぐり太いものがおすすめです。
太いタケノコは細いものに比べ成長のスピードが速く、柔らかくてアクが少ないのが特徴です。

問題

穂先の色を良く見ると、穂先が黄色っぽいものと、
穂先が濃い緑色のものがあります。
どちらがおすすめのタケノコでしょう?

  • ① 穂先が黄色っぽいもの
  • ② 穂先が濃い緑色のもの
答えを見る
正解は、①穂先が黄色っぽいものです。

<解説>

タケノコは“竹の子”とも書き、竹の地下茎の節にある芽から出る若い茎のことです。タケノコの収穫(タケノコ掘り)は、若い茎の先端が地面から出てくるかどうかの部分を探し、掘り出します。
先端(穂先)が地面から完全に出てしまうと、出た部分は日光に当たるので穂先は光合成を行い、黄色から緑色になりアクが強いタケノコになってしまいます。「穂先が黄色っぽいもの」がアクの少ない、柔らかくおすすめのタケノコです。

問題

タケノコの根元の部分をよく見ると、赤いぶつぶつがあります。
この赤い斑点が多いもの、少ないもの、どちらがおすすめのタケノコでしょう?

  • ① 多いもの
  • ② 少ないもの
答えを見る
正解は、②少ないものです。

<解説>

根元のぶつぶつ(赤い斑点)が小さくて少ないものほど肉質がやわらかい傾向があり、逆にぶつぶつが多く色の濃いものは、アクの強いタケノコの傾向があります。

タケノコの選び方

POINT-1

穂先が黄色っぽいもの

POINT-2

皮が薄茶色で、ツヤがあるもの

POINT-3

ずんぐり太いタケノコ

POINT-4

根元の赤いぶつぶつが少ないもの

POINT-5

持ったときに手にずしりと重みを感じるもの

問題

タケノコの切り口に白い粉の様なものがあります。

  • ① 食べてもよい
  • ② 食べない方がよい
答えを見る
正解は、①食べてもよいです。

<解説>

タケノコの切り口に見かける白い粉の様なものは、「チロシン」というアミノ酸の一種で旨味成分です。茹でた時に溶け出したものが、冷えて固まったものなので食べても害はありません。チロシンは代謝をアップさせて細胞の老化を抑えるほか、神経伝達物質のドーパミンやノルアドレナリンなどの原料となり、脳を活性化させる働きがあります。

豆知識

タケノコにも品種があります
一般的にタケノコというと「孟宗竹(もうそうちく)」のことを指しますが、「真竹」、「淡竹(はちく)」、「根曲がり竹」(姫竹)、「四方竹(しほうちく)」、「寒山竹」などもあります。
タケノコが硬い皮で覆われているのは?
タケノコが地面から顔を出した時にイノシシや鹿、キツネなどに食べられないように、硬い皮で覆われています。
成長するにつれこの硬い皮は1枚ずつはがれていき、30日で立派な竹になります。

TOKYO GROWN ナビゲーターの緒方湊君が本を出版しました!

ページトップへ