緒方湊の誌上セミナー

STUDY 43

春菊!

鍋料理やすき焼きに欠かせない独特の香りが特徴の春菊。名前は「春菊」ですが、冬が旬です。それは春に花を咲かせ、香りと葉の形が菊に似ているから、この名前が付いたといわれています。

問題

キク科の春菊は地中海沿岸が原産地です。
世界のどのあたりの地域で主に食べられているでしょうか?

  • ① ヨーロッパ諸国
  • ② アフリカ諸国
  • ③ アジア諸国
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正解は、③ アジア諸国です。

<解説>

キク科の春菊は地中海沿岸が原産地ですが、茎の独特の香りがヨーロッパでは好まれず、主に観賞用として栽培されています。日本には室町時代に中国から渡来したといわれ、日本、中国、韓国など主に東アジア諸国で食べられている野菜です。

問題

関東では「春菊」、関西では「菊菜」と呼ばれますが、同じ種類?

  • ① 呼び方が違うだけでなく、種類も異なる
  • ② 呼び方は違うが、種類は同じ
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正解は、① 呼び方が違うだけでなく、種類も異なるです。

<解説>

関東と関西では呼び方が違うだけでなく、種類も異なります。
関西の「菊菜」は葉は大きく香りは控えめで、ふんわり柔らかなのでサラダなど生で食べるのに向いています。
関東の「春菊」は、葉が小さめで香りが菊菜より強いです。茎が何本かに分かれるので、茎を摘み取りながら長期間収穫できますが、だんだん春菊がかたくなってきます。販売形態も異なり、関西では根元から株ごと(根付きで)販売されるのに対し、関東は茎から摘み取り販売します。

関東の春菊
葉の切れ込みは深く、切れ込み数も多い。

関西の菊菜
葉の切れ込みが丸い点が特徴です。

問題

春菊は栄養価が高く、別名 〇〇〇 と呼ばれています。

  • ① 食べる風邪薬
  • ② 鉄骨野菜
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正解は、① 食べる風邪薬です。

<解説>

春菊はβカロテンが豊富です。
βカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を強くして、ウイルスの体内の侵入を防ぐ働きが期待されます。つまり「食べる風邪薬」なのです。また、βカロテン(ビタミンA)は脂溶性なので、油を使う料理との相性も良いです。肉などに含まれるタンパク質は、春菊に含まれる鉄の吸収率をアップさせる効果が期待できるので、すき焼きや鍋料理に春菊を入れるのは理にかなっています。

選び方と保存方法

しなっとしていない、ピンと張っているもので、きれいな緑色のものがおすすめです。葉が黄色や黒色に変色しているものは避けましょう。
ツヤがありみずみずしく香りが強いものは新鮮な証拠です。葉が大きすぎたり、茎がかたすぎるものや太すぎるものは収穫時期が遅れ、成長しすぎてしまった可能性が高いので、少し苦味を感じる場合があります。切り口の断面がみずみずしいものを選びましょう。

調理のポイント

①春菊を袋から出し、束ねているテープやゴムなどははずします。
②葉や茎を広げ空気に当てるようにし、30分程度おきます。
③その後冷水に15分程度浸します。
④冷水に浸すことで葉脈に水が入り、葉にハリが出ます。

加熱しすぎないほうが香りが逃げにくいので、すき焼きや鍋に入れる際は、最後にさっと入れ軽めに火を通すようにするのがポイントです。冬から春に栽培されたものはやわらかく香り高いものが多いです。
春菊は劣化が早いので、早めに使い切るのがよいです。すぐに使わなければ、乾燥しないよう濡れた新聞紙やキッチンペーパーなどでくるみ、ビニールやポリの袋に入れ、冷蔵庫の中で立てて保存しましょう。野菜は収穫したあとも呼吸をするので、時間の経過とともに味は落ちます。できるだけ早めに食べるようにしましょう。

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