緒方湊の誌上セミナー

STUDY 15

美味しいだけじゃないミカンの選び方

免疫力アップや風邪予防にも、知って得するミカンのパワー。

問題

より甘いミカンはどちらでしょう?

答えを見る
正解は、①平べったい形のミカンです。

<解説>

一般的なミカンははじめ縦に成長し、その後横に成長します。
この「横に成長」する時に、ミカンが甘くなるので、平べったい形のミカンが、より甘いと言われています。
ただし、元々丸い品種もあるので、一概には言えません。

問題

ミカンにはビタミンCがたっぷり含まれていますが
1日に必要なビタミンCを摂取するには何個食べたらいいでしょうか?

答えを見る
正解は、②3個です。

<解説>

1日に必要なビタミンCは100㎎と言われています。
ミカンには1個当たり35㎎入っているので、3個食べれば100㎎を超えます。
ちなみにレモン1個あたりの果汁に含まれるビタミンCは約20㎎です。
レモン5個分の果汁は酸っぱくて、なかなか食べにくいですが、ミカン3個なら美味しく食べられますよね。

問題

より甘いミカンはどちらでしょう?

答えを見る
正解は、①軸が細いミカンです。

<解説>

軸を通って水分が入ってくるので、軸が大きいミカンは水分が多く送られるため糖度が低くなりますが、軸が細いミカンは入ってくる水分が少ないので、糖度が高く甘いミカンになります。

問題

ビタミンCがたっぷりのミカンは食べると風邪予防にもなりますが
次の中で一番効果がある食べ方はどれでしょう?

答えを見る
正解は、②焼きミカンにして食べるです。

<解説>

ミカンを皮ごと焼くことにより、ミカンの皮に含まれるビタミンCやβクリプトキサンチンなどの成分が果肉に浸透し、免疫力を高めてくれます。
ちなみに、秋田県や宮崎県などではよく焼きミカンにして食べるそうです。

おすすめのミカンの選び方!

POINT

色が濃いミカンを選ぶのは甘いだけでない

ミカンの色は濃いものや薄いものがあります。色の濃いものが太陽の光を多く浴びより甘いのですが、色の濃さでミカンに含まれている栄養素(β-クリプトキサンチン)の量も違います。色の濃いミカンにはこのβ-クリプトキサンチンが多く含まれています。
※β-クリプトキサンチンは、骨粗しょう症を予防する効果や、免疫力を高める効果が期待されています。

おすすめのミカンの保存の仕方!

コタツにミカン?

ミカンは風通しがよく、涼しい場所で保存するのがおすすめです。
コタツの上にミカンを置くのは食べる時だけにするのが良さそうです。
箱買いをしたミカンは、箱を天地ひっくり返し、フタを開け、下に入っていたつぶれやすいミカンから食べるようにしましょう。
ミカンはヘタから水分が蒸発するので、下向きに置くとミカンが長持ちします。

ミカンあれこれ話

ミカンを食べるのは食後がおすすめ

「β-クリプトキサンチン」を多く含むのは、すっぱいミカンよりも甘いミカンだと分かりましたが、「β-クリプトキサンチン」を効率よく摂るには、食後に食べるのがおすすめです。「β-クリプトキサンチン」は脂溶性の成分なので、食事の際に含まれていた油と一緒に摂り込むことで、より効果的に摂取できます。

ミカンを食べる前に、ミカンを揉む

ミカンを甘くする方法として「ミカンを揉む」ということがよく知られています。
理論的には、ミカンを揉むことでミカンは刺激を受け、呼吸を多くすることになり、その際にクエン酸を使用するので、酸が抜ける。つまり甘さが残る、ということですが、実際にやってみてもあまり甘くなったとは感じません。
ミカンの産地では数週間から3ヶ月の間、ミカンを専用の倉庫で保管し、酸を少なくしてから出荷されることもありますが、酸が抜け、甘くなるというレベルになるまでには少し時間を要するようです。

  • STUDY-01 長ネギの甘い場所ってどっち?
  • STUDY-02 苦くないピーマンはどっち!
  • STUDY-03 ももの甘いのはどの部分?
  • STUDY-04 甘いのはどの部分?
  • STUDY-05 収穫の秋です!今回のお題はニンジン!
  • STUDY-06 みんな大好き!ブドウをおいしくたべよう!
  • STUDY-07 国産キウイの旬は秋です。
  • STUDY-08 リンゴのおいしい季節がやってきます!
  • STUDY-09 今回は僕も大好きなナスについてです!
  • STUDY-10 今回はナシについて一緒に学びましょう!
  • STUDY-11 今回はカボチャについて学んでみましょう!
  • STUDY-12 うま味たっぷり、シイタケの秘密を解説!
  • STUDY-13 「お鍋」で欠かすことのできない野菜です!
  • STUDY-14 冬が旬の大根!
  • STUDY-15 美味しいだけじゃないミカンの選び方!
  • STUDY-16 知っているようで知られていない、野菜のひみつ!
  • STUDY-17 リンゴの知られざるパワー!
  • STUDY-18 生で食べることが出来る野菜!
  • STUDY-19 冬休み直前企画 年末大掃除お助けスペシャル!
  • STUDY-20 生で食べることが出来る野菜2!
  • STUDY-21 まさに今が旬。人気急上昇のカリフラワーを食べよう!
  • STUDY-22 冬の根菜類の目利き!
  • STUDY-23 旬到来! TOKYO産のイチゴを知っていますか?
  • STUDY-24 知ってトクする!? 野菜の豆知識
  • STUDY-25 江戸時代から栽培されている野菜「小松菜」
  • STUDY-26 寒い冬が旬のブロッコリー
  • STUDY-27 栄養満点 春の味覚 なばな
  • STUDY-28 免疫力アップ・疲労回復 スタミナ野菜「ニラ」
  • STUDY-29 今が旬!主役になれる野菜 甘くて柔らかい「新玉ねぎ」
  • STUDY-30 春を告げる野菜の一つ「アスパラガス」
  • STUDY-31 新鮮なものを必要なだけすぐに収穫できる
  • STUDY-32 話のタネになる「種」の話
  • STUDY-33 タケノコの季節、到来!
  • STUDY-34 都内でタケノコ掘りが出来る!
  • STUDY-35 春のトマトは特に美味しい!
  • STUDY-36 赤い宝石 さくらんぼ!
  • STUDY-37 パワーの源 ニンニク!
  • STUDY-38 暑い夏を乗り切る ミョウガ!
  • STUDY-39 秋の味覚「栗」!
  • STUDY-40 栄養に注目「菊芋」!
  • STUDY-41 レンコン!
  • STUDY-42 芽キャベツ!
  • STUDY-43 春菊!
  • STUDY-44 ジャガイモ!
  • STUDY-45 ソラマメ!

TOKYO GROWN ナビゲーターの緒方湊君が本を出版しました!

ページトップへ