緒方湊の誌上セミナー

STUDY 38

暑い夏を乗り切る ミョウガ!

独特の香りとシャキシャキした食感が魅力のミョウガは、冷や奴やそうめんなどの薬味に欠かせない野菜です。
文京区にある「茗荷谷(みょうがだに)」はこのミョウガと関係があるのでしょうか?
頭をスッキリさせたい時、眠気覚ましにも効果があるといわれる「ミョウガ」をご紹介します。

問題

ミョウガはどの部分を食べているでしょう?

  • ① 花のつぼみ
  • ② 根の栄養が溜まった部分
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正解は、① 花のつぼみです。

<解説>

ミョウガの花のつぼみの部分を食べています。土中に伸びた地下茎から直接つぼみが出てくるのを摘み取っています。

問題

独特の香りを引き立てる切り方は?

  • ① ミョウガを縦に切る
  • ② ミョウガを横に切る
答えを見る
正解は、② ミョウガを横に切るです。

<解説>

ミョウガの香りをより楽しむポイントは「切り方」です。繊維が縦に入っているので、その繊維を断ち切るように横に切ると、繊維の中に入っていた香りが解放され、香りが引き立ちます。逆に繊維に沿って縦に切ると、繊維が活きるのでシャキシャキした食感になります。ミョウガの香りは繊細で揮発性が高いので、使う直前に刻みましょう。

<POINT>

ミョウガの赤はアントシアニンによるものです。アクを抜くために切ってから水にさらすことが多いですが、アントシアニンは水溶性のため、切り口から流れ出てしまいます。また香りが無くなるので、長時間さらさないようにしましょう。

暑い夏を乗り切る「冷や汁」

焼いたアジ、イワシなどの近海魚をほぐし、焼き味噌をのばした汁に、豆腐、きゅうり、青じそ、ミョウガなどの薬味を入れて食べる冷たい汁物料理の「冷や汁」は宮崎県をイメージされがちですが、全国各地にあります。

江戸時代、せっかちな江戸っ子は「ぶっかけ飯」が大好きで、冷や汁、深川めしは人気がありました。徳川家康も冷や汁が好きだったと言われています。また家康はゴマを日常的に食していましたので、冷や汁にもゴマはたっぷりと使用されています。

ゴマは古くから神秘的な力を持つ食材とされてきました。目先をつくろうことを「ごまかす」といいますが、この言葉はどんな料理でもゴマを加えればおいしくなることから生まれました。
<冷汁の作り方>
  • ・アジの干物 ・・・・・・ 中2枚
  • ・キュウリ ・・・・・・・・ 3本
  • ・木綿豆腐 ・・・・・・・・ 1丁(300g)
  • ・大葉 ・・・・・・・・・・・・ 1束(10枚)
  • ・ショウガ ・・・・・・・・ 1片
  • ・ミョウガ ・・・・・・・・ 適量
  • ・すりゴマ ・・・・・・・・ 大さじ4
  • ・味噌 ・・・・・・・・・・・・ 大さじ2~3
  • ・ダシ汁 ・・・・・・・・・・ 4カップ
  • ・ダシ昆布 ・・・・・・・・ 適量
  • ・ゴマ ・・・・・・・・・・・・ 適量
  • ① アジの干物を焼き、身をほぐします。すぐにほぐすと身が取れ易いです。
  • ② アジの頭と骨とダシ昆布を入れてダシを作ります。
  • ③ きゅうり、ミョウガは薄い輪切りに、大葉とショウガは千切りに刻んでおきます。
  • ④ ゴマはよく煎っておき、豆腐は軽く水切りしておきます。
  • ⑤ すり鉢で煎ったゴマをすり、味噌を混ぜ合わせてさらによくすります。
  • ⑥ ⑤をすり鉢に均一に塗り広げて、すり鉢を逆さにして直接火にあてます。焦げ目がついたら、火からおろして①のアジの身を加えて混ぜ、②のダシ汁を少量ずつ加えてのばしていきます。
  • ⑦ ダシ汁でのばしながら、適当な大きさに手でちぎった豆腐を入れます。きゅうり、大葉、ショウガ、ミョウガを冷や汁に入れます。
  • ⑧ 麦飯を器に盛り、冷や汁をかけてできあがりです。

茗荷谷とミョウガ

写真:教育の森公園 占春園

文京区に、「茗荷谷(みょうがだに)」という地名があります。これは江戸時代に早稲田村(現在の新宿区早稲田鶴巻町)からこのあたりまでが「早稲田ミョウガ」の産地だったことが由来です。切り立った崖の下に清水が湧き、周囲でミョウガがたくさん採れたことが分かる文献や地図が残されています。

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