緒方湊の誌上セミナー

STUDY 45

ソラマメ!

ソラマメは茹でる前に豆ひとつずつに浅く切り込みを入れると、茹でる時、塩がまわりやすくなり、薄皮にシワがよらないようにもなります。魚焼きグリルやトースターで、サヤごとサヤの両面に焦げ目がつくまで焼くと「焼きソラマメ」になります。豆板醤は、ソラマメと唐辛子と麹を発酵させたものであることは意外と知られていません。プリプリとしたソラマメ、ホクホクとしたソラマメの簡単な見分け方もお伝えします。

問題

ソラマメはどうやって実っているのでしょう?

  • ① サヤが上向きにつく
  • ② サヤが土の中で出来る
答えを見る
正解は、① サヤが上向きにつくです。

<解説>

実の入っているサヤが、空に向かって伸びることから「空豆」と名付けられたといわれています。同じく天に向かって伸びていることから「天豆」、形が繭(まゆ)に似ていることから「蚕豆」ともいわれます。空に向かって上を向いていたサヤが、下に下がってきたら収穫の目安になります。

問題

ソラマメはどのくらいの大きさでしょう?

  • ① 1cmほどの大きさ
  • ② 3cmほどの大きさ
答えを見る
正解は、② 3cmほどの大きさです。

<解説>

ソラマメは別名“一寸豆”と言います。一寸(3cm)ほどの大きさの豆です。
1円硬貨の直径は2cmなので、1円よりも少し大きい位の大きさです。1つのサヤに、だいたい 2粒~4粒入っています。

問題

ソラマメのサヤの中にあるフワフワした白いワタは
何のためにあるのでしょう?

  • ① サヤの中で豆が転がらないようにするため
  • ② 豆に栄養を送るため、ワタに栄養を蓄えている
答えを見る
正解は、② 豆に栄養を送るため、ワタに栄養を蓄えているです。

<解説>

サヤの内側にあるワタは、若い実を寒さや乾燥から守る役割があります。また、葉や根から送られてきた栄養の一時的な貯蔵庫となっており、甘み成分が多く含まれています。
豆とサヤを繋いでいる珠柄(しゅへい)は“へその緒”のような役割で、豆の成長に合わせて、ワタに蓄えていた栄養を豆に送っています。このワタの部分、スプーンなどでかき集めて食べてみるとほんのり甘いのが分かります。

問題

ホクホクとした食感のソラマメはどちらでしょう?

  • ① お歯黒(黒い線)がないソラマメ
  • ② お歯黒(黒い線)があるソラマメ
答えを見る
正解は、② お歯黒(黒い線)があるソラマメ

<解説>

店頭に並び始めた時のソラマメは、前問の解説にもあるように、へその緒の役割をする珠柄から栄養や水分をたっぷり受け取るのでプリプリとした食感のソラマメです。旬の終わりの頃になると、栄養である糖分をデンプンに変えるので、ホクホクとした食感になります。そのような豆は➁のように豆の縁に凹んだ黒い線(お歯黒)が出て来ます。このお歯黒の部分は芽や根が出てくる部分で、豆が熟している目安にもなります。

■ サヤを見て判断する方法も
サヤが緑色のものはプリプリとした食感、サヤが茶色や黒くなっているものは、ホクホクとした食感です。

TOKYO GROWN ナビゲーターの緒方湊君が本を出版しました!

ページトップへ