緒方湊の誌上セミナー

STUDY 02

苦手野菜を克服しよう!
知れば知るほどおいしくなるピーマン!

こんにちは。TOKYO GROWN ナビゲーターの緒方湊です。
ピーマンが苦手という方も多いと思います。苦いから?味がえぐいから?
でも、ピーマンは食べ方によって、苦くもえぐくもなくなるって知っていましたか?
東京でもたくさん作られているピーマン、栄養もたっぷりな野菜です。
誌上セミナー第2回目はそんなピーマンを取り上げて、みんなと一緒に学んできたいと思います!

問題

苦くないピーマンはどっち?
Aは普段食べているピーマン、
Bは赤いピーマンです。

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正解は、②の赤いピーマンです。

<解説>

ピーマンは熟すと赤くなります。緑のピーマンはまだ熟していないだけなのです。
熟度に応じて甘さや栄養価も高まります。ピーマンが苦いのは、未熟な実を食べているからなのです。
ピーマンも未熟なうちに動物や鳥などに食べられたくないから、苦味の成分を出しています。だから熟すと苦み成分が減って苦くなくなります。

赤ピーマンは完熟しているということは、腐りやすくなっているということなので、長期間保存できない、シャキシャキ感がないので食感が良くないなどマイナス面も少しあります。
赤いピーマンが売られていたら、買って食べ比べてみて下さい。

問題

苦味を抑えることができる切り方は、
次のABどちらの切り方でしょう?

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正解は、①縦に切る。

<解説>

ピーマンは繊維が縦に並んでいます。
ピーマンの繊維に沿って縦に切ったほうが、青臭い成分が揮発しにくく、苦味を感じにくくなります!逆に横に切ると繊維が壊れて、匂いが強くなります。

また、苦み成分は油に溶ける性質があるので、「油通し」をすることにより苦味が減りますよ。まさに中華のチンジャオロースがその例です。細切りでシャキシャキして、苦みもないです。切り方や調理方法でも味や食感は変わります。

おススメのピーマンの選び方

ピーマンは鮮度と美味しさが比例するので、ヘタを確認します。

POINT-1

軸の切り口が新しいものを選ぶ

茶色く変色しているものは切り口から水分が蒸発しているので、軸の切り口が新しいものを選ぶようにしましょう。鮮度が落ちると苦味が出てきます。
POINT-2

いかり肩のピーマンは栄養がたくさん

また、「いかり肩」のピーマンもおススメです。
栄養をしっかり吸収するには、枝にしっかりぶら下がることが出来る肩とヘタが必要なので、“肩が張っている”ピーマンがおススメです。

僕が農家さんに取材したときの写真です。
鮮度が良いと、生でかじっても全然苦くないです。

ピーマンあれこれ話

細かく切るともっと苦くなる!

よくお母さんがお子さんに、ピーマンが苦手だから、細かく切って食べさせようとされることがあると思います。でも、どんどん繊維を切って、苦み成分を出しているので、それを無理やり食べることで、どんどん苦手になっていたかもしれません。

こどもピーマンとパプリカ

ピーマンの苦味が苦手な人は、品種改良され苦みの少ない「こどもピーマン」という品種や、パプリカなどを食べると良いかも知れませんね。嫌いなモノは無理やり食べなくても、良いと思います。無理やり食べさせて、「嫌い」っていうイメージがつくとそこからずっと食べないかもしれません。

例えばピーマンが苦手だったら、パプリカでもOKですし、他の野菜でピーマンの栄養はカバーできるかも知れません。食事が苦痛にならないように、美味しく楽しくが一番だと思います。

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TOKYO GROWN ナビゲーターの緒方湊君が本を出版しました!

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