緒方湊の誌上セミナー

STUDY 28

免疫力アップ・疲労回復 スタミナ野菜「ニラ」

ゴマ油香る「ニラ玉」、肉汁たっぷりの「ニラ餃子」、今注目の「ニラソバ」など、免疫力アップが期待される「ニラ」のご紹介です。
ニラは古事記や万葉集にも出てくるほど古くから知られていた野菜(当時は漢方薬として)の一つです。
疲れた時にニラが食べたくなる理由は・・・

問題

1年中スーパーで売っているニラですが、ニラの旬はいつでしょう?

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正解は、①の春です。

<解説>

ニラ = スタミナのイメージがあり、夏のイメージがあるニラですが、旬は春です。
冬から春に出回るニラは甘みがあり、葉がやわらかいですが、夏に出回るニラは肉厚で、春のニラに比べ香りが強いのも特徴です。

ニラはとても強く栽培がしやすく、収穫後もまた伸びてくるので一年で数度収穫が出来ます。
春に収穫するニラを一番ニラと呼び、茎には水分がたっぷりと含まれているので太いのが特徴です。

問題

ニラに含まれる香り成分「アリシン」の効果はどちらでしょう?

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正解は、②体を温めてくれます。

<解説>

ニラ独特の香りはネギやニンニクにも含まれる硫化アリルの一種「アリシン」によるものです。葉の状態ではほとんど含まれていませんが、ニラを切ることでニラに含まれる成分が空気に触れ、アリシンという成分に変わります。
ニラを刻めば刻むほどアリシンが増え、香りも増します。
このアリシンには血流をよくする作用もあるので、体をぽかぽかに温めてくれるのです。

問題

血液をサラサラにしてくれる効果があるアリシンは、
ニラのどの部分に多く含まれているでしょう?

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正解は、②根元です。

<解説>

アリシンは、葉先の4倍も根元に近い軸の部分に含まれています。

テープの下の部分で切る人が多いといわれていますが、切るのは根元のほんの少しで大丈夫です。
アリシンはビタミンB1 の吸収を高める働きが有り、豚肉やレバーと一緒に食べると疲労回復に効果があるといわれています。

問題

ニラの保存方法として正しいのはどちらでしょう?

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正解は、②です。

<解説>

ニラは乾燥や水気に弱くしおれやすい野菜です。
最初に束ねているテープを外し、葉が折れないようにキッチンペーパーなどで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に立てて保存してください。
葉が折れたり、きつく包みすぎたりすると、そこから水分が出て葉が腐ったり溶けたりしてしまうので注意してください。

おすすめのニラの選び方!

POINT

手に持った時にシャキッとしているものを選ぶ

葉が肉厚で葉先までピンと張っているものを選びます。葉が折れているとそこから傷み始めますので、折れた葉が無い物を選ぶようにします。鮮度が落ちると葉の色の緑が薄くなり、黄みを帯びてきますので、色も確認するようにしましょう。

簡単料理

「ニラの醤油づけ卵黄のせ」

ニラは、茹でて水分を軽く絞り一口大に切る。茹でずに、電子レンジでチンでも大丈夫です。
卵黄は30分ほど醤油に漬けていたものをのせる。クセになる美味しさです。

ニラの隠れた効能

下痢にニラが効く
ニラは下痢止めに効果があるということで、「ニラ雑炊」も重宝されていました。
関ケ原の戦いで敗れた石田三成も捕らえられた際、お腹を壊していたのでニラ雑炊を望んだという話も有名です。

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