緒方湊の誌上セミナー

STUDY 22

冬の根菜類の目利き!

冬が旬の根菜類は、血行を良くし代謝を高め、カラダを内側から温めてくれるものが多いです。茹でる際は、沸騰したお湯ではなく水からゆっくりと加熱することで、食物繊維を柔らかくし甘みも引き出します。

問題

一般的なごぼうを選ぶならどちらがおすすめでしょう?

答えを見る
正解は、②の細かい根(ひげ根)が少ないものです。

<解説>

栄養が豊富な土で育つと細かい根(ひげ根)が少なく育ちます。細かい根(ひげ根)が少ない方が、ごぼうの風味が強いごぼうであることが多いです。
一般的なごぼうは、太くなり過ぎると中にス(空洞)ができやすくなるので、太すぎず細すぎないものを選ばれるのがよいです。
ごぼうに弾力があり、なるべく太さが均一で、先端が緩やかに細くなっているものがおすすめのごぼうです。
水分が抜けてしまったものは、みずみずしさやハリが失われ、触るとグニャッとした感触になるので、触ってみて表面がかたくしまっているものを選びましょう。

問題

一般的なサツマイモを選ぶならどちらがおすすめでしょう?

答えを見る
正解は、②のデコボコが少ないものです。

<解説>

表面の凹んでいる部分は、細かい根(ひげ根)が付いていたところです。細かい根(ひげ根)がたくさん残っているサツマイモは繊維質なものが多い傾向にあるので、できるだけ細かい根(ひげ根)の跡が浅く、できるだけ表面の凹凸が少ないツルッとしているものを選びましょう。

サツマイモの原産地はどこかわかりますか?

サツマイモは熱帯アメリカ(ジャガイモやトマトが生まれた場所に近い)で生まれ、スペイン人が船でフィリピンに持ち込んで、それが中国に伝わり、琉球(沖縄)経由で日本に伝わりました。

問題

一般的な里芋を選ぶならどちらがおすすめでしょう?

答えを見る
正解は、①の土付きの湿り気のあるもの(土が付いているもの)です。

<解説>

里芋は乾燥に弱いので乾いているものを避け、水分を保護する土付き、ほんのりしっとりしている位湿気のあるものが良いです。乾燥してくるとヒビ割れてくるのでそのような里芋は避けましょう。洗ってあるものは風味が落ちやすいので、できるだけ土付きのものを選びましょう。里芋の表面にはシマができています。シマがはっきりと平行に並んでいる里芋は順調に育っている証拠で、美味しい里芋と言われています。

問題

一般的なレンコンを選ぶならどちらがおすすめでしょう?

答えを見る
正解は、①のレンコンの穴が小さいものです。

<解説>

切り口は、白くて、穴が小さくサイズがそろっているものを選びます。切り口が変色していたり、穴の内側が黒ずんでいるものは鮮度が落ちているので避けるようにします。中には小さな穴もあったりするのですが、おおむね外周の穴の数は9個だと言われています。
品種や個体差もあるので10個程度空いている物もあります。
レンコンの穴は通気孔として根に外の空気を送り込んでいますが、空気と触れるため、酸化現象を起こし栄養素が壊れてしまいます。レンコンを買う場合は、出来るだけレンコンの穴が小さいものを選ぶようにすると良いです。

レンコンあれこれ話

ビタミンや食物繊維、そしてポリフェノール

レンコンの花がハチ(蜂)の巣に似ているため「ハチス」と呼ばれ、それが縮まって「ハス」になりました。レンコンが泥の中にあり、それが根のように見えることから(本当は、地下茎)、「蓮の根→蓮根(レンコン)」となりました。

おまけ問題

次の漢字は何の野菜を表しているでしょうか?

答えを見る
正解は、「オクラ」です。
オクラの原産地はアフリカで、名前の由来は英語の「okra」からそのまま「オクラ」となりました。和名は「アメリカネリ」で、「アメリカ」から渡来した「ネリ(トロロアオイ)」という意味です。
輪切りにした断面がレンコンに似ていることから、陸で育つ蓮根(レンコン)で「陸蓮根」の字になったと言われています。

TOKYO GROWN ナビゲーターの緒方湊君が本を出版しました!

ページトップへ