緒方湊の誌上セミナー

STUDY 23

旬到来! TOKYO産のイチゴを知っていますか?

この時期スーパーの店頭などでは、真っ赤なイチゴが並びます。パイプハウスで栽培されたものは12月くらいから、露地栽培のものは5月くらいから流通します。一般的には旬は冬から春ですが、中には夏に収穫できる夏イチゴもあり、年中楽しめる果物になってきています。

問題

開発開始から20年を経て品種登録された、
東京オリジナル品種のイチゴの名前は?

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正解は、①東京おひさまベリーです。

<解説>

「東京おひさまベリー」は、パイプハウスなどの施設を利用せずに育てる露地栽培向けのイチゴの新品種です。
露地栽培向けだから“おひさま”ベリーなのです。東京おひさまベリーは果皮や果肉がしまっているので、丈夫で傷みにくいのが特徴です。従来の品種「宝交早生」に比べ甘くて大きく、果肉内部まで赤いイチゴです。

問題

イチゴの甘い部分はどっちでしょう?

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正解は、②下半分です。

<解説>

イチゴは先端部から熟すので、ヘタに近い部分よりも先端のほうが甘いです。
先にヘタの方から口にして、後から先端の方を食べるとより甘く感じることができます。イチゴは糖度が限界まで近づくと、栄養が収まり切れなくて、ヘタの近くの部分が伸びてきます。このようなイチゴはとても甘いイチゴです。

問題

イチゴのつぶつぶって何?

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正解は、②果実です。

<解説>

このつぶつぶは種ではなく、ひとつひとつが果実です。このつぶつぶの中に種が入っています。一粒のイチゴは果実がたくさん集まった「集合果」と言われ、果実だと思って食べている甘い部分は、雌しべの土台になる「花托」と呼ばれる部分になります。果実ではないですが、実際には果実のようになっているものを「偽果(ぎか)」と呼びます。

問題

つぶつぶの色が白っぽいイチゴと、つぶつぶの色が赤いイチゴ。
どちらがより甘いイチゴでしょう?

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正解は、②つぶつぶの色が赤いです。

<解説>

前の問題にもありますが、つぶつぶは実なので熟すと赤くなります。つまり完熟のサインです。つぶつぶが白っぽいものは、まだ熟していない為、甘さがのっていないことが多いです。

問題

イチゴのヘタの取り方として、おすすめの方法はどちらでしょう?

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正解は、①手でむしるです

<解説>

ヘタの真下と周辺部分はビタミンCなどの栄養が集中しています。刃物で切ると、ヘタと一緒に栄養が集中している周辺の部分まで切れてしまいますので、ヘタを指でつまんで軽くねじって取りましょう。その際、ヘタを取る前に水洗いをしましょう。ヘタを取った後に水洗いすると、ヘタを取った切り口からビタミンCなどの栄養分が流出してしまう可能性があります。

おまけ問題

日本初のジャムパンに使われた果物は何でしょう?

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正解は、①あんずです

<解説>

問題の流れ的には、②のイチゴが正解になりそうですが、引っ掛け問題でした。
今はジャムパンというと、イチゴジャムの入ったパンが一般的ですが、1900年に木村屋總本店が「あんパン」のあんの代わりに「杏子(あんず)ジャム」を入れ発売したものが、日本で最初のジャムパンだと言われています。

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