緒方湊の誌上セミナー

STUDY 36

赤い宝石 さくらんぼ!

店頭にたくさんのさくらんぼが並ぶ季節になりました。
世界には1000種類以上、日本にも100種類程度はあるといわれています。赤いものだけでなく、黄色、黒っぽいものなどもあります。見た目での違いはそれほど大きくないですが、実際に食べてみると、品種ごとにとても個性があります。

問題

さくらんぼを漢字で書くと

  • ① 桜坊
  • ② 桜桃
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正解は、② 桜桃です。

<解説>

学術用語として木そのものや、木に成っている実を「桜桃(おうとう)」と呼び、流通するためにもぎ取り、商品化され店頭に並んだものは「さくらんぼ」と呼ばれています。「桜の子(赤ん坊)」、「さくらのぼう」、「さくらんぼう」などと呼ばれ、さくらんぼうの「う」が抜けた形が今では一般的な呼ばれ方となっています。生産者さんは桜桃と呼ぶことが多いです。

問題

さくらんぼを保存する場合

  • ① 冷蔵庫の冷蔵室に入れる
  • ② 冷蔵庫の野菜室に入れる
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正解は、② 冷蔵庫の野菜室です。

<解説>

さくらんぼは涼しい暗所での保存が基本ですが、これからの季節、保存する場合は冷蔵庫の野菜室に入れます。
冷蔵室の場合、さくらんぼには寒すぎるので、表面のツヤがなくなり、茶色く変色するので、キッチンペーパーでさくらんぼを包み、直接の冷気から守るようにします。

問題

さくらんぼを保存する場合

  • ① さくらんぼの軸を取って保存
  • ② さくらんぼの軸は取らずに保存
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正解は、② 軸はそのままで保存です。

<解説>

軸を取ってはいけません。軸を取ると、そこから水分が抜けていき、さくらんぼが傷む原因になってしまいます。
生産者さんはさくらんぼが一番美味しくなった時に収穫します。さくらんぼは追熟しないため、購入後はすぐに食べるのが一番美味しいです。

問題

さくらんぼ狩りに行く場合

  • ① 樹の高いところにあるものが甘い
  • ② 樹の低いところにあるものが甘い
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正解は、① 樹の高いところにあるものが甘いです。

<解説>

さくらんぼは、樹の高いところにあるものが、日光が当たりやすく、味も濃くなり甘いです。
さくらんぼは、温度変化と湿度変化に弱いので、さくらんぼ狩りへは気温が高くなる前に行くのがおすすめです。

問題

さくらんぼの軸の長さは

  • ① 長いものが甘くなる
  • ② 短いものが甘くなる
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正解は、② 短いものが甘くなるです。

<解説>

さくらんぼの軸は、栄養の通り道です。
軸は短くて太いものの方が、さくらんぼへ栄養が多く運ばれるので、おすすめです。

POINT

さくらんぼの種
さくらんぼの一般的に「種」だと思っている部分は、「種」ではなく「内果皮」という種を覆っている硬い殻で、本当の種(仁)はこの「内果皮」の中にあります。桃や梅と同じイメージです。
さくらんぼの種を植えてみたいと思ったり、実際に植えたことがある人もいるのではないかと思います。植えると芽が出ますが、発芽率は良くなかったり、数年後に芽が出るケースもあります。ただし、さくらんぼが実をつけるには、2品種以上が必要になります。(自分の花粉では実が出来ないので、他の品種の花粉が必要になります)

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