カボチャあれこれ話
- かぼちゃは収穫後追熟させて美味しくなる
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かぼちゃは冬至に食べるので冬のイメージが強いですが、夏に収穫して1-2か月貯蔵します。
鮮度が良い物が良いかぼちゃという訳ではありません。しっかりと熟成させることで、デンプンを糖分に変え、ホクホクとした食感と甘みを感じることができます。
お店で売っているものは、貯蔵されたものですので、すぐに調理できますよ。
- 貯蔵方法
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●まるごと置いておく場合
新聞紙でくるんでなるべく涼しい風通しの良いところに置いておく。
●カットした物
種とワタの部分から傷み始めるので、ワタと種を掻きだし、ラップでピッタリと包んで冷蔵庫に入れます。
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●煮物にする場合
かぼちゃは煮崩れしやすいので、弱火でじっくり煮ると表面のデンプン質が固まって煮崩れしにくくなり、さらに旨み成分がゆっくり生成されるので、美味しさアップです。
砂糖は柔らかくする効果があり、かぼちゃが煮崩れしやすくなるので、実を締めて崩れにくくする効果がある「みりん」で煮るのがおススメです。もっと簡単な方法もあります。
煮崩れの原因はカボチャのカットされた表面のデンプンが熱せられることで、柔らかくなるからです。
あらかじめ水に30分程度つけておくと、デンプンが流れるので、煮崩れしにくくなります。
栄養分が流れますが、つけておいた水をそのまま使えば大丈夫です。
- 秋のかぼちゃについて
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かぼちゃは一般的には縦に切り、半分にしますが、横に切り、半分にしてみて下さい。
秋のかぼちゃは、まだそこまで完熟していないから、かぼちゃの上下で味が微妙に異なります。下半分のかぼちゃはまだ水分が抜けきれていないので、さっぱりとした味で歯切れが良いです。上半分は完熟しつつあるので、甘いのが特徴です。この時期ならではの味です。